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title: "スマホ無し旅行のすゝめ"
description: "スマートフォンの制限をかけても自分で突破してしまうから、物理的に持っていかない旅をしました。温泉地である越後湯沢の宿で1泊2日、本を読んでぼんやりしてきた感想です。"
date: 2026-04-12
tags:
  - "ポエム"
  - "旅行"
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自分で外せるスマートフォンの使用制限は、私には制限になりませんでした。
1日30分の制限をかけても、時間が来れば「制限を無視して続ける」ボタンを押して、見続けてしまいます。
電源を消しても同じでした。

仕事では一日中PCとにらめっこしています。
コードを書き、レビューし、AIに「これ確認してくれ」と言われてまた確認する。
仕事が終われば、今度はなんとなくXを開いています。
Short動画は毒だとわかってインストールしていませんが、Xはどうしても見てしまいます。

通知は全部オフにしました。
アプリケーションも消しました。
それでもブラウザから見ていました。

そのたびに「うーん」と思っていたのですが、これは意思の問題ではなさそうです。
制限を自分でかけて、自分で解除できる構造が残っているのですから、意思だけでどうにかするより構造を変えるほうが早い。

そこでスマートフォンを家に置き、新潟県の越後湯沢へ1泊2日で行ってきました。
宿は、川端康成が「雪国」[1](#fn--)を執筆した場所として知られる[雪国の宿 高半](https://www.takahan.co.jp/)です。

## なぜカフェでは無理だったのか

「近くのカフェでスマートフォンを置いて読書すれば、同じでは」と思うかもしれません。
私もそうしたかったです。

でも、近所のカフェでは無理でした。
やめたい習慣は、まず難しくします。
自宅近くのカフェなら、いつでも帰れます。
帰るハードルが低ければ、スマートフォンを見るハードルも下がります。

東京から遠くまで行けば、帰ることにはそれなりのコストがかかります。
その面倒さが、私には必要でした。

今回の宿はAIにプロンプトを投げて選びました。
スマートフォンがないぶん、計画だけは念入りにしておかないと困ると思ったからです。

宿を探したときのプロンプトを載せておきます。
ChatGPT や Gemini など、Web検索ができるAIに投げてください。

<details>

<summary>プロンプト</summary>

```md
## 背景
スマートフォンの過剰使用によるドーパミン依存からの離脱を目的とする。「スマホ断ち」「温泉」「読書」を組み合わせ、外部刺激を遮断しつつ内省と知的刺激を得る1泊2日の旅行を計画する。

## 最大の目的
脳のリフレッシュおよび認知リセット

## 前提条件
- スマートフォンは持参しない
- 本は自分で数冊カバンに入れて持参する
- 情報検索・ナビゲーションは一切行えない前提

## 旅行条件
- 期間：1泊2日
- 出発地点：東京駅
- スマートフォンなしで移動可能であること(公共交通機関＋徒歩または送迎で完結)
- 観光は不要(宿泊施設内で完結)

## アクセス条件
- 東京駅から新幹線で40分以上かかる場所(那須塩原以遠)
- 片道最大3時間以内
- 乗換回数は2〜3回以内
- 駅からの導線が明確(迷いにくい・送迎あると尚良)

## 宿に求める条件

### 一人宿泊(最重要・必須)
- **1人での宿泊が明確に可能なプランが存在すること**
- 「2名〜」など複数人前提のプランのみの施設は除外すること
- 一人旅プラン・素泊まりプラン・1名利用可能なプランが設定されていることを確認すること

### 読書環境
- 本は持参するため、宿に大量の蔵書は不要
- 静かな共有スペース(ラウンジ・ライブラリー・ロビーなど)があること
- 他の宿泊客がいても気にならない、ゆったり本を読める雰囲気
- 大人向けの落ち着いた雰囲気(子供連れ客が少ない・騒がしくない)
- 長時間滞在できる静音環境

### 温泉
- 大浴場が必須
- 露天風呂・部屋付き風呂は不要
- 身体的リラックスによる思考リセットが目的

### 客室
- 1人部屋(シングル・1人利用可能な部屋)であること
- 広さは問わないが、最低限くつろげる環境

### スマホ断ち適性
- 館内で行動が完結すること
- 過度なエンタメ施設・騒がしい共有空間は不可

## 価格条件
- 近場(交通費が安い)の場合：宿泊費は3万円以内／1人
- 遠方(新幹線2時間前後・往復交通費が1万円以上かかる場合)：交通費込みの総額4万円以内を目安とする
- 高級志向ではなく機能価値重視

## 禁止・除外条件
- 1人宿泊不可・2名以上のみ受付の施設
- 子供連れ・ファミリー向けの賑やかな施設
- 観光前提の立地・構成
- 騒音・混雑が常態化している施設
- 外出を誘発する立地(飲食・温泉が分離)
- 乗換が複雑・迷いやすい立地

## 評価基準(スコアリング)
総合100点

- 静寂性・読書環境：40点(共有スペースの静かさ、大人向け雰囲気)
- 温泉：20点(大浴場の快適性・混雑度)
- アクセス：20点(乗換回数・送迎の有無・迷いにくさ)
- 価格適合性：20点(交通費込み総額での満足度)

## 出力要件
- 条件を満たす宿泊先を10個提案すること
- 各宿泊先に以下を記載すること
  - 概要
  - 推しポイント
  - なぜこの目的に合っているか
  - 東京駅からのアクセス手順(乗換含む)
  - 日本語Webサイトリンク
  - 料金(金曜→土曜 と 土曜→日曜 で明確に分けて記載)
- **1人宿泊プランの存在を必ず確認してから掲載すること**
- 鉄板の選択肢漏れがないよう、出力前に批判的にチェックし再リサーチすること
- 実際に旅行した人の口コミも参考にすること
- 出力はどんなに長くなってもOK
```

</details>

## 向こうから何も投げてこない場所

宿には古い蔵書があり、コーヒーとお茶は飲み放題でした。
少しヌメッとした温泉、テレビのないサウナ、露天風呂もあります。
バラバラなジャンルの本を5冊持参し、全部読みきりました。
本に飽きると蔵書を漁って宇宙の図鑑やミッケを読んでいました。
子どものころ以来のミッケは、なかなかよかったです。

旅の途中で、これらに共通することに気付きました。
全部、向こうから何かを投げてきません。

Xを開けば、次々とツイートが流れてきます。
YouTubeのサムネイルは「オレを見てくれ！」と言ってきます。
どちらも開けばすぐに情報が飛んでくるしくみです。

でも、本は自分で開かないと何も起きません。
温泉は入らないと、ただのお湯です。
テレビのないサウナにいたっては、当たり前ですが何も言ってきません。

スマートフォンを持って旅行に行っても、結局SNSを開いてしまう。
前から、そのことがなんだか変だと思っていました。
旅先まで来ても、コンテンツが飛んでくる環境から離れられていないからです。
今回は、そこから物理的に離れられました。

スマートフォンもイヤホンも持っていかなかったので、普段の動画の流し聞きもありません。
何かを聞きながら別のことをするのは、本当に意味があったのか。
それなしで過ごして、初めて考えました。
どちらも中途半端で、ただ疲れていただけだったのかもしれません。
旅の終わりごろ、脳が疲れていないことに気付きました。

## まとめ

観光をする気はなかったので、新幹線で東京に戻り、電車で帰りました。
旅の途中で感じた、脳が疲れていない感覚はたしかに残っています。

意思でどうにかしようとするより、構造を変えるほうが早いです。
スマートフォンを家に置いて、帰るのが面倒な場所まで行ってみてください。
今回は越後湯沢でしたが、新幹線で40分以上かかる場所なら、どこでもよいと思います。

## 参考

[https://www.takahan.co.jp/](https://www.takahan.co.jp/)

<section class="footnotes"><h2>脚注</h2><ol><li id="fn--"><p>「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」で有名な小説</p></li></ol></section>
