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2026-02-22

自然言語で自動化ワークフローを作成できるGitHub Agentic Workflowsを試してみた

CIの失敗を自動診断・修正するAIエージェントの構築とセキュリティ設計を解説

従来のCI運用が抱える課題

GitHub Actionsは強力ですが、失敗時の対応には依然として人間の判断と手作業が必要です。

決められた手順のみ実行

柔軟な対応が困難

YAMLで定義された決定論的なステップしか実行できず想定外のエラーに弱い

手作業でのログ解析

原因特定に時間がかかる

膨大なログを人間が読んで外部API障害やGit競合などの原因を推論している

手動での修正とPR作成

作業の負担が大きい

原因特定後にコードを修正しPRを作成するまでのトリアージ作業が毎回発生する

CORE MESSAGE

Continuous AIという新しいアプローチ

GitHub Agentic Workflowsは自然言語の指示をもとにAIエージェントが自律的に判断しタスクを実行します。

従来のActions

YAMLで固定の手順を定義しスクリプトがそのまま実行する

Agentic Workflows

Markdownで意図を記述しAIが判断しながら柔軟に解決する

問題を調べて対応する作業を自動化

CIがものを作る作業を自動化するように問題解決の推論と判断をAIに委譲します

ファイル構成とコンパイルの仕組み

人間が書く指示書と実際に実行されるワークフローは分離されています。

人間が記述するソース

自然言語でエージェントへの指示と権限の範囲を記述します

.mdファイル

トリガー条件やMarkdownでのプロンプトを記述する

権限の最小化

この段階では読み取り権限のみをAIに付与する

コンパイル済み成果物

CLIツールを使って自動生成されるセキュリティ基盤です

.lock.ymlファイル

GitHub Actionsが実際に実行する長大なYAMLファイル

自動生成される防御

約8割がセキュリティ用のコードで安全な実行環境を構築する

自動診断ワークフローの実行フロー

CI失敗から約4分でログ解析から修正パッチ作成までを完遂します。

00:00

対象ワークフローの失敗

ドキュメント取得などの既存CIがエラーで終了しトリガーとなる

00:18

CI Doctorの起動

チームメンバーシップの確認やプロンプトの生成を行う

01:02

エージェントによる解析

ログを取得して根本原因を特定し修正パッチを生成する

03:31

出力の安全性検証

別のAIがエージェントの出力に脅威がないかをチェックする

03:56

IssueとPRの作成

検証を通過した出力をもとに安全なジョブが書き込みを行う

セットアップの4ステップ

CLI拡張の導入からコンパイルまでの基本的な手順です。

1

CLI拡張のインストール

GitHub CLIにgh-aw拡張機能を追加して環境を準備する

2

ラベルの事前作成

自動診断用のIssueやPRに付与するラベルを用意しておく

3

ワークフローのコンパイル

Markdownファイルをコンパイルしてlock.ymlを自動生成する

4

シークレットの設定

Copilot API呼び出し用のアクセストークンをリポジトリに登録する

11層の防御を持つセキュリティ設計

AIにリポジトリを触らせるリスクはプラットフォーム側で強固に保護されています。

権限の分離と特権分割

エージェントには直接的な書き込み権限を与えません

agentジョブ

読み取り専用で動作し変更の申請だけを行う

safe_outputsジョブ

承認された操作だけを書き込み権限で実行する

多層的な保護メカニズム

ネットワークやプロンプトへの攻撃を防ぐ堅牢な仕組みです

ネットワーク制限

Squidプロキシで許可リスト以外の通信を遮断する

AIによる相互監視

エージェントの出力を別のAIが検査し脅威を検出する
Next Actions

AIエージェントを活用しよう

GitHub Agentic Workflowsでトリアージ作業を自動化し開発に集中できる環境を作りましょう。

まずは小さく始めてみる

公式ドキュメントを確認

テクニカルプレビューの最新仕様や要件をチェックする

単純なワークフローで試す

まずはIssue作成のみを行う簡単なエージェントを構築する

ポイント: 権限分離やネットワーク保護の仕組みを理解することで安全にAIを運用できます。

開発の本来の楽しさを取り戻そう

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