もう少し楽にBranded Typeを使えるようにしたい
Branded Typeを簡単に生成できるツールを作成しました。似たような名前のIDやデータを扱う際の型安全性を高め、間違った型を使う可能性を減らすことができます。
目次
もう少し楽にBranded Typeを使えるようにしたい
と感じたので「Branded Type」を簡単に生成できるツールを作成しました。
Branded Type Generator
BrandedTypes can be easily generated. They can be generated in comma-separated CSV format or by pasting cells created in Excel.
安直な理由ですが、「型定義ツール」のように、Branded Typeも気軽に作れる環境があればもっと広まるんじゃないかな?と思ったからです。
特に最近の開発で、似たような名前の ID やデータを扱う機会が多く、以下のような問題がありました。
- 同じ型(string, number など)でも意味が異なるデータが混在してしまう
- 間違った型を使う可能性がある
たとえば以下のようなケースです。
同じ型でも異なる意味のデータ
- 投稿 ID: 投稿を一意に識別する UUID(型は
string) - ユーザーID: 各ユーザーに割り当てられた 8 桁の文字列(型は
string)
どちらも型は string ですが、全く異なる用途で使います。この問題を少しでも軽減するために Branded Type が役立ちます。
使い方
このツールでは、以下のようにCSV形式やタブ形式で項目を入力するだけで簡単に Branded Types を生成できます。
CSV 形式以外でタブ形式でも生成できるようにしたのは、現職で開発をするときに Confluence や Excel などドキュメントを元にコードを書いているので、ドキュメントからコピペで生成できると便利だと思ったからです。
もし他にも良い生成形式があればイシューにて起票してください!
生成するソースコードは、私が見た中で一番シンプルかつ分かりやすいと感じたこちらの記事を参考に生成しています。
Branded Type ベストプラクティス 検索 - Qiita
皆さんこんにちは。これは株式会社カオナビ Advent Calendar 2024の18日目の記事です。 今回は、TypeScriptにおけるBranded Typeについて、筆者が考えるベストプラクティスを紹介します。Branded Typeという概念はTypeScrip...
生成例
どちらの値でも同じ結果を出力できます。
タブ形式
postId number
userId string
body stringCSV形式
postId,number
userId,string
body,string生成されるコード
const postIdBrand = Symbol();
export type PostId = number & { [postIdBrand]: unknown };
export function createPostId(p: number): PostId {
return p as PostId;
}
const userIdBrand = Symbol();
export type UserId = string & { [userIdBrand]: unknown };
export function createUserId(p: string): UserId {
return p as UserId;
}
const bodyBrand = Symbol();
export type Body = string & { [bodyBrand]: unknown };
export function createBody(p: string): Body {
return p as Body;
}ソースコード
このツールのソースコードは GitHub で公開しています。
GitHub - Suntory-Y-Water/branded-type-generator: Websites that can effortlessly generate Branded Type
Websites that can effortlessly generate Branded Type - Suntory-Y-Water/branded-type-generator